プログラミングを学び始めると、最初に出てくる重要な概念が「変数」です。Javaにおける変数は、データを一時的に保存するための「箱」のようなもの。この記事では、Javaで扱う変数の基本から宣言・初期化の方法まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。


Java 変数とは?基本概念をわかりやすく解説
変数(variable)とは、プログラムの中でデータを一時的に保存しておくための「名前付きの箱」です。Javaでは、変数を使うことで、数値や文字列などのデータを記憶し、後から参照したり、変更したりできます。

変数のイメージ
変数を理解するために、日常生活に例えてみましょう。
変数のイメージ
- 箱 = 変数そのもの
- ラベル(名前) = 変数名
- 箱の中身 = 変数に格納されたデータ(値)
- 箱の種類 = データ型(入れられるものの種類を決める)
例えば、「年齢」というラベルが貼られた箱に「25」という数値を入れる、というイメージです。
なぜ変数が必要なのか?
変数がなければ、プログラムはデータを記憶できません。例えば、ユーザーが入力した名前を後で表示したい場合、その名前をどこかに保存しておく必要があります。それが変数の役割です。


Java 変数の宣言方法
変数の宣言とは、「この名前の箱を用意してください」とJavaに伝えることです。宣言することで、メモリ上にデータを格納する領域が確保されます。
宣言の基本構文
Javaで変数を宣言する基本構文は以下の通りです。いくつかの重要なポイントを押さえるだけで、変数を正しく使えるようになります。
データ型 変数名;
具体的な例を見てみましょう。
// 整数型の変数を宣言
int age;
// 文字列型の変数を宣言
String name;
// 小数型の変数を宣言
double price;
変数は「型」と「名前」をセットで用意します。上の例では、整数用のage、文字列用のname、小数用のpriceを宣言しています。
代表的なデータ型
| データ型 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| int | 整数 | 1, 100, -50 |
| double | 小数 | 3.14, -0.5 |
| String | String | “Hello”, “Java” |
| boolean | 真偽値 | true, false |
| char | 1文字 | ‘A’, ‘あ’ |
Java 変数の初期化とは
初期化とは、宣言した変数に最初の値を入れることです。変数を使う前に、必ず何らかの値を入れておく必要があります。これを忘れるとエラーになります。
初期化の基本構文
// 宣言と初期化を別々に行う
int age;
age = 25;
// 宣言と初期化を同時に行う(推奨)
int age = 25;
宣言だけでは箱を用意しただけなので値は未設定です。エラーを避けるため、宣言と同時に初期化する書き方を優先しましょう。


さまざまなデータ型の初期化例
public class VariableExample {
public static void main(String[] args) {
// 整数型の初期化
int count = 10;
// 小数型の初期化
double temperature = 36.5;
// 文字列型の初期化
String greeting = "こんにちは";
// 真偽値型の初期化
boolean isJavaFun = true;
// 文字型の初期化
char grade = 'A';
// 変数の値を出力
System.out.println("カウント: " + count);
System.out.println("体温: " + temperature);
System.out.println("挨拶: " + greeting);
System.out.println("Javaは楽しい: " + isJavaFun);
System.out.println("成績: " + grade);
}
}
実行結果:
カウント: 10
体温: 36.5
挨拶: こんにちは
Javaは楽しい: true
成績: A
複数の型を一度に初期化し、標準出力で内容を確認しています。値が正しく入っていることを実行結果で確かめましょう。
変数名の命名規則
Javaには、変数名を付ける際のルールがあります。正しい命名規則を守ることで、読みやすく保守しやすいコードになります。
必須ルール(守らないとエラー)
- 数字で始まる名前(例: 1name)
- 予約語(例: class, int, public)
- 記号を含む名前(例: my-name, my name)
- アルファベットで始まる(例: name, age)
- アンダースコアやドルマークで始まる(例: _count, $price)
- 日本語も使える(ただし非推奨)
推奨ルール(守ると読みやすい)
Javaではキャメルケース(camelCase)という命名規則が一般的です。このルールを守ることで、読みやすいコードになります。
// 良い例(キャメルケース)
int studentAge = 20;
String firstName = "田中";
double totalPrice = 1980.5;
// 悪い例(読みにくい)
int studentage = 20; // 単語の区切りがわからない
String first_name = "田中"; // アンダースコアは非推奨
double TOTALPRICE = 1980.5; // 大文字は定数用
単語の区切りを大文字で示すキャメルケースを使うと、studentAgeのように意味が一目で分かります。定数以外では大文字スネークケースは避けましょう。


変数の値を変更する
変数は、一度値を入れた後でも、新しい値に変更できます。これが「変数」と呼ばれる理由です。
public class ChangeVariable {
public static void main(String[] args) {
// 変数を宣言・初期化
int score = 80;
System.out.println("最初のスコア: " + score);
// 変数の値を変更
score = 95;
System.out.println("変更後のスコア: " + score);
// 計算結果を代入することもできる
score = score + 5;
System.out.println("さらに5点追加: " + score);
}
}
実行結果:
最初のスコア: 80
変更後のスコア: 95
さらに5点追加: 100
代入演算で値を上書きしたり、計算結果を再代入する例です。変数は後から更新できることを動作で確認できます。
よくある間違いと対処法
Java初心者がよく陥るミスと、その解決方法を紹介します。
間違い①: 初期化せずに使用する
int number;
System.out.println(number);
// エラー: 変数numberは初期化されていません
int number = 0;
System.out.println(number);
// 正常に実行される
間違い②: データ型と値の不一致
int age = "二十歳";
// エラー: 型の不一致
int age = 20;
// または
String age = "二十歳";
間違い③: 宣言していない変数を使う
System.out.println(message);
// エラー: シンボルmessageが見つかりません
String message = "Hello";
System.out.println(message);


実践演習:変数を使った簡単なプログラム
学んだ内容を活かして、自己紹介プログラムを作ってみましょう。
public class SelfIntroduction {
public static void main(String[] args) {
// 変数の宣言と初期化
String name = "山田太郎";
int age = 25;
String hobby = "プログラミング";
double height = 175.5;
boolean isStudent = false;
// 自己紹介の出力
System.out.println("===== 自己紹介 =====");
System.out.println("名前: " + name);
System.out.println("年齢: " + age + "歳");
System.out.println("趣味: " + hobby);
System.out.println("身長: " + height + "cm");
System.out.println("学生ですか: " + isStudent);
System.out.println("===================");
}
}
実行結果:
===== 自己紹介 =====
名前: 山田太郎
年齢: 25歳
趣味: プログラミング
身長: 175.5cm
学生ですか: false
===================
複数の型を組み合わせて自己紹介を出力しています。文字列結合で見やすいメッセージを組み立てる基本パターンです。
まとめ
この記事では、Javaで扱う変数の基本について解説しました。変数はJavaプログラミングの基礎中の基礎ですので、しっかり理解しておきましょう。
この記事のポイント
- 変数はデータを保存するための「名前付きの箱」
- 宣言で箱を用意し、初期化で最初の値を入れる
- データ型を正しく選ぶことが重要(int, String, doubleなど)
- 変数名はキャメルケースで意味のある名前を付ける
- 変数は後から値を変更できる


変数はJavaプログラミングの基礎中の基礎です。しっかりマスターして、次のステップに進みましょう!
